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健康記録公開日 文:メモフの開発者約21分で読めます

フィラリアの薬を飲み忘れたら — 病院に電話する前にそろえる5つのことと、家族で忘れない仕組み

フィラリアの薬を飲み忘れたら、2回分をまとめてあげず、処方した動物病院に電話します。いま飲ませるか、いつ検査をするかを決めるのは獣医師で、いちばんの手がかりは最後にあげた日付です。電話の前にそろえる5つのこと、1週間・1か月・2か月以上と忘れた期間ごとに病院が聞くこと、シーズン最後の1回が大切な理由、ノミダニの薬を忘れたとき、毎月の薬を家族で忘れない仕組みをまとめました。

10月のある夜、夕飯の片づけをしながらカレンダーを見て、手が止まります。毎月15日に書いてある「フィラリア」の文字。今日は22日です。

「今月の分、あげた?」と聞くと、パートナーは首をかしげます。「先月はあげたよ。今月は、あげてくれたと思ってた」。では、先月あげたのは何日だったのか。2人とも、はっきりとは答えられません。

毎日の薬なら、たいていその日の夜には気づきます。月に1回の薬は、抜けたことに気づくまでに1週間かかることもあります。2人とも、うちの子の薬を軽く考えていたわけではありません。月に1回しか来ないから、うっかり抜けてしまったのです。

フィラリアの薬を飲み忘れたら、まず2回分をまとめてあげないこと。次に、最後にあげた日付、飛ばした回数、薬の名前、今の体重、今年飲ませ始めた月の5つを手元にそろえること。そして、処方した動物病院に電話して、いま飲ませるか、検査が要るかを聞くこと。この記事の答えは、この3つです。

飲み忘れたときの対処をネットで調べると、忘れた日数ごとに「こうすればいい」と書いた表がたくさん見つかります。見比べると、同じくらいの遅れでも答えがそろっていません。この記事では、忘れた期間ごとに病院が何を聞き、何を決めるのかを整理します。後半では、家族で世話をする家で毎月の薬が抜けやすい理由の1つ、「誰の担当か決まっていない」ことを扱います。心臓の薬のように毎日飲む薬を1回忘れたときは、犬の薬を飲み忘れたときの記事をご覧ください。この記事で書くのは犬の予防薬のことです。猫の予防薬を忘れたときも、処方した動物病院に相談してください。

本記事は、メモフの開発者による「記録のつけ方」のガイドであり、獣医療のアドバイスではありません。予防薬をいつ飲ませ直すか、検査をするかどうかは、かならず処方したかかりつけの獣医師にご相談ください。

フィラリアの薬を飲み忘れたら、まず何をすればいい?

2回分をまとめてあげずに、処方した動物病院に電話します。いま飲ませるか、次の1回をいつにするか、検査をするかは、そこで決めてもらいます。

フィラリアの予防薬は、獣医師が処方する薬です。農林水産省の動物用医薬品等データベースに載っている予防薬の使用上の注意には、「本剤は要指示医薬品であるので獣医師等の処方箋・指示により使用すること。」「本剤は定められた用法・用量を厳守すること。」と書かれています。忘れた分を取り戻そうと2回分をあげるのは、この「用法・用量」から外れることです。もし、すでにまとめてあげてしまったなら、投薬の重複を防ぐ記事に書いたとおり、すぐに電話してください。

夜に気づいて病院が閉まっているときは、今夜のうちに5つのことを書き出しておき、診療時間になったら電話します。上の囲みのような様子があるときは、朝を待たずに夜間救急へ。

忘れた日数ごとの答えは、なぜ1つに決まらないのか。米国の獣医循環器専門医で、MSD獣医マニュアル飼い主向け版のフィラリアの項も書いているクラーク・アトキンズ氏は、獣医師向けの専門誌で、飲み忘れたときの対応には、誰にでも当てはまる答えはないと書いています。そのうえで獣医師が考えることとして、その地域でのフィラリアの広がり、旅行に連れて行ったかどうか、何回分を忘れたかを挙げています。

米国食品医薬品局(FDA)も飼い主向けのページで、検査の時期や回数はさまざまな事情で変わるとして、飼い主が予防薬を忘れたかどうかとその期間、予防薬の種類を変えたかどうか、住んでいる地域のシーズンの長さなどを挙げています。

答えがそろわないのは、誰かが間違っているからではありません。決めるための材料が、犬ごと、家ごとに違うからです。だから、電話の前にそろえておくものがあります。

動物病院に電話する前に、何をそろえればいい?

最後にあげた日付、飛ばした回数、薬の名前、今の体重、今年飲ませ始めた月の5つです。いちばん大切なのは、最後にあげた日付です。

そろえるもの病院が見る点確かめ方
最後にあげた日感染したかもしれない期間と検査の時期記録、カレンダー、写真の日付
飛ばした回数予防が途切れていた長さ箱やシートに残った数
薬の名前どのラベルの決まりに従うか箱、薬袋、病院の明細
今の体重処方の量が今の体重に合うか最近の体重の記録
飲ませ始めた月今年の予防がいつ始まったか春の検査や処方の日付

最後にあげた日。 米国犬糸状虫学会(AHS)は、フィラリアの幼虫は早ければ51日で、予防薬では十分に退治できない段階に育つと説明しています。そのため、予防薬を予定どおりに与えることがとても大切だとしています。検査の時期も、日付から決まります。MSD獣医マニュアルは、検査の時期を、最後に感染したかもしれない時期から数えています(くわしくは、1か月忘れたときの項で書きます)。「先月の中ごろ」では、数えはじめることができません。

飛ばした回数。 FDAが挙げる項目にも、アトキンズ氏の記事にも、何回分、どのくらいの期間忘れたかが入っています。箱やシートに残っている数と、今年飲ませ始めた月を比べると、数えられることがあります。

薬の名前。 フィラリアの予防薬は、薬ごとに決まりが違います。データベースを見ると、飲み薬のほかに、肩甲骨のあいだの皮膚にたらす薬や、効果が12か月続くとされる注射の予防薬もあります。注射なら、「毎月の1回」を忘れるということ自体がありません。フィラリアとノミ・ダニの予防が1つになった薬もあります。FDAは予防薬の種類を変えたことも検査の時期に関わる項目に挙げ、AHSの獣医師向けガイドラインも、予防が守られていなかったときや薬を変えるときは、始める前に検査をするよう求めています。箱を手元に置いて電話してください。

今の体重。 AHSは、予防薬の量は年齢ではなく体重で決まるとして、受診のたびに体重を量ってもらうよう呼びかけています。千葉県獣医師会も「薬の量は犬の大きさにより異なりますので、必ずかかりつけの動物病院の指示のもと投与を行って下さい。」と書いています。国内の症例報告には、こんな犬の例があります。6月から体がぐんと大きくなったのに、6月の時点の体重に合わせた量のまま飲ませ続けたため、必要な量が入っていなかった犬です。この犬には、成虫の寄生が見つかりました。春から体重が変わっていれば、それも伝えます。

飲ませ始めた月。 FDAは、住んでいる地域のシーズンの長さも、検査の時期に関わる項目に挙げています。日本獣医師会のサイトに載っている獣医師コラム(見附動物病院の星克一郎氏)は、蚊の中で幼虫が育つには一定以上の気温が必要なため、予防する期間は地域によって多少異なると説明しています。今年いつから飲ませ始めたか、春の検査はいつだったかを伝えます。去年いつまで飲ませたかも、わかれば伝えてください。

誰も日付を書いていなかったら、手がかりを集めます。箱に残っている数。薬をあげたときに撮った写真の日付。動物病院で薬を受け取った日(病院に聞けば、処方の記録からわかることがあります)。それでもわからなければ、推測で日付を埋めずに「先月の上旬から中旬のどこか。はっきりしない」と、そのまま伝えてください。わからないということも、獣医師にとっては判断の材料です。

フィラリアの薬を1週間・2週間忘れたら、何日までなら飲ませていい?

「何日までなら大丈夫」という、どの犬にも当てはまる日数はありません。先に挙げたアトキンズ氏も、そうした答えはないとしています。3日でも2週間でも、遅れて飲ませるか、次の1回をいつにするかは、処方した病院に電話して決めます。いちばん大切な手がかりは、最後にあげた日付です。

米国犬糸状虫学会(AHS)によると、毎月の薬を1回忘れたり、遅れて飲ませたりしただけでも、予防が途切れることがあります。AHSの説明では、予防薬は、この1か月ほど(またはそれより前)にすでに体に入った幼虫を退治する薬です。AHSの獣医師向けガイドラインにも、とくに感染の多い地域では、1回分を飛ばしたり遅らせたりしただけで感染することがある、と書かれています。

どのくらいの遅れが問題になるかは、時期と場所で変わります。アトキンズ氏は先の記事で、冬のオハイオ州で1回忘れるより、同じ場所で夏に3か月空くほうがずっと危ないこと、ミシシッピ川の下流域では夏の2週間の空白でも感染しうることを例に挙げています。米国の例ですが、同じ「2週間」や「3週間」でも、いつ・どこでの空白かで意味が変わります。日付と、住んでいる地域を伝える理由はここにあります。

電話で病院が決めるのは、たとえば次のようなことです。

  • いま飲ませるか。
  • 次の1回を、もとの予定日に戻すか、飲ませた日から数え直すか。
  • あとで検査をするか。するなら、いつにするか。

決まったことは、日付と一緒に記録します。たとえば、こんな1行です。

10/22 21:00 フィラリアの薬 予定(10/15)より7日遅れ 病院に電話済み 次回 ○/○(病院の指示) 記録:ゆか

この1行があれば、次に電話するときも、来年の春の検査でも、病院がいちばん知りたい日付にすぐ答えられます。

フィラリアの薬を1か月忘れたら、すぐに検査したほうがいい?

検査をするか、いつするかは獣医師が決めます。知っておきたいのは、忘れた直後に検査をしても、そのあいだに感染したかどうかはまだわからない、ということです。

MSD獣医マニュアルによると、フィラリアの血液検査で見つかるようになるのは、早くても感染からおよそ5か月後(抗原)と6.5か月後(ミクロフィラリア)です。また、抗原検査で見つかるのはメスの成虫だけなので、最後に感染したかもしれない時期から7か月後に検査するのが妥当だとしています。MSD獣医マニュアルは、予防が途切れたあとの検査にも、同じ考え方を当てはめています。

1回分を飛ばすと、最後にあげた日から2か月近くたっていることがあります。先に挙げた、AHSのいう51日を超えている場合もあるということです。どの時点を起点に、いつ検査するかを決めるには、やはり正確な日付が要ります。

家族でできるのは、日付を残しておくことです。最後にあげた日、病院の指示で再開した日、病院が決めた検査の時期。千葉県獣医師会は、予防薬を飲ませる前に、フィラリアが寄生していないかを動物病院で血液検査してもらうよう説明しています。来年の春、その検査のときに「去年は9月の分を飛ばして、10月に病院の指示で再開した」と伝えられるよう、記録に残しておきます。

フィラリアの薬を2か月以上忘れたら、去年の残りの薬で再開していい?

自分の判断で再開せず、処方した病院に電話します。去年の残りの薬も、病院に確かめてから使います。予防薬のラベルには、飲ませる前に血液検査をするよう書かれているからです。

データベースに載っている予防薬の使用上の注意には、「本剤投与前に必ず血液検査を行い、ミクロフィラリアがいないことを確認した後、投薬を行うこと。」とあります。感染している犬に投与すると、元気がなくなる、吐く、呼吸が速くなるといった症状が出ることがあるとも書かれています(上の囲みに書いたサインです)。FDAも、成虫が寄生している犬に予防薬を与えると、害になったり、命に関わったりすることがあるとしています。

AHSは、2か月分を忘れたという飼い主の質問に、獣医師に相談したうえで、すぐに毎月の予防薬を再開し、6か月後に検査するよう答えています。フィラリアは7か月ほど育たないと、検査で見つけられないからです。AHSの獣医師向けガイドラインは、予防が守られていなかったときは再開する前に検査をし、その6か月後にも検査をするよう求めています。再開の前に検査をするか、どの薬で再開するかを決めるのは、獣医師です。

あとから再開しても、抜けていた期間の分を取り戻せるとは限りません。2007年の国内の症例報告には、9月と10月の2回、予防薬が抜けた犬の例があります。この犬は6月から8月と、11月・12月には飲んでいましたが、成虫の寄生が見つかりました。論文は、この例を含む2例について、投薬期間が不適切だったために寄生を受けたと考えられるとしています。

去年の残りの薬には、もう1つ確かめることがあります。体重です。AHSが説明しているとおり、予防薬の量は体重で決まります。去年の秋から体が大きくなった子には、合わなくなっていることがあります。箱を持って、今の体重と一緒に伝えてください。

フィラリアの薬はいつまで? シーズン最後の1回を忘れたら?

農林水産省の動物用医薬品等データベースで予防薬のラベルを見ると、蚊がいなくなってから1か月後まで飲ませるよう定めた薬がいくつもあります(「蚊の発生から蚊の発生終息1ヵ月後までの間」など)。何月になるかは地域と薬によって違うので、今年の最後の月は処方した病院に確かめます。2007年の論文や、こうしたラベルの投与期間が示すとおり、最後の1回にも、ほかの月と同じように、その前の1か月に入った幼虫を退治する役目があります。忘れたときも、処方した病院に電話して、いまから飲ませるか、来年の春の検査をどうするかを聞きます。

ただ、書き方は薬によって違い、「活動終了まで投与する」と書かれた薬もあります。薬の名前をそろえる理由が、ここにもあります。

なぜ、蚊がいなくなってからも飲ませるのか。先に挙げた2007年の論文は、予防薬は、蚊が出はじめて1か月後から、蚊がいなくなって1か月後までの期間に、1か月間隔で与えるのがすすめられていると書いています。飲ませる前の1か月のあいだに感染して、体の中にいる幼虫を退治するためです。論文の説明にそって考えると、最後の月に蚊から入った幼虫を退治するのは、蚊がいなくなったあとの1回です。

終わらせる時期の思い違いは、調査でも報告されています。2021年に発表された調査では、愛媛県の犬の飼い主100人に予防薬の飲ませ方を聞いています。毎年欠かさず飲ませていて、始める時期と終える時期も正しく答えられたのは、およそ6割でした。残りのおよそ4割は、飲ませ方が不適切か不十分と判定されました。毎年飲ませていても期間が足りない例が目立ち、とくに、終わらせる時期を早めに答えた人が多かったといいます。調査をした岡山理科大学の研究者は、適切に飲ませていない飼い主には、飲ませるべき期間を正しく知らない人が多かったとまとめています。

千葉県獣医師会も、「途中で投与し忘れると感染の危険が高まりますので、忘れず最後まで投薬を続けてください。」と呼びかけています。同会は、飲ませる期間は地域によって異なるとしたうえで、蚊が活動し始めて1か月後くらいから6か月間ほど、という目安を示しています。これは千葉県の獣医師会の説明で、ほかの地域では違うことがあります。

だから、今年の最後の1回が何月なのかは、処方した病院に確かめて、いまのうちにカレンダーに書いておきます。

1年を通して飲ませる方法もあります。米国犬糸状虫学会は1年を通した予防をすすめていて、獣医師向けのガイドラインでは、うっかり遅れたり抜けたりしたときの、ある程度の備えにもなるとしています。日本でどうするかは、地域の季節を知っているかかりつけと相談してください。

犬のノミダニの薬を忘れたら、どうすればいい?

まず、その薬が何か月効く薬なのかを確かめます。そのうえで、次をいつにするかを処方した病院に聞きます。フィラリアの予防も一緒になった薬なら、フィラリアの薬を忘れたときと同じです。

データベースのラベルを見ると、ノミ・ダニの薬にも、効果が1か月続くとされる薬と、1回で通常約3か月とされる薬があります。同じ「先月の分を忘れた」でも、毎月の薬と3か月ごとの薬とでは、意味が違います。ここでも、薬の名前が最初の手がかりです。

フィラリアとノミ・ダニの予防が1つになった薬もあります。その1回を忘れたなら、フィラリアの予防も抜けています。この記事の前半と同じように、最後にあげた日付をそろえて電話してください。

厚生労働省は、ペットをマダニから守るために、ダニ駆除剤について獣医師に相談するよう呼びかけています。マダニがしっかり食い込んでいるときは、無理に取らず、獣医師に取ってもらうのがよいとしています。千葉県獣医師会も、駆除剤を定期的に与えるようすすめています。薬が抜けていたあいだに、体にマダニやノミを見つけたら、それも電話で伝えます。

フィラリアの薬を来月から忘れないために、家族で決めておく5つのこと

月に1回の薬は、もともと忘れやすい薬です。家族で世話をしている家では、誰の担当かが決まっていないと、さらに抜けやすくなります。決めておくのは次の5つです。なかでも土台になるのは、担当を1人決める、毎月同じ日にあげる、あげたらその場で家族が見られる場所に残す、の3つです。

MSD獣医マニュアルの飼い主向けの解説は、よく使われる予防薬は月に1回なので、多くの飼い主が飲ませ忘れることがあると書いています。AHSの獣医師向けガイドラインも、データからみて、予防薬が効かなかったとされる例のいちばんの原因は、飼い主が続けられていないことだとしています。そのうえで、薬を遅れずに買い、遅れずに飲ませるためのリマインダーの仕組みが必要だと書いています。動物病院の販売記録を振り返った海外の調査(注射の予防薬も販売するメーカー、ゾエティス社の研究者による)では、動物病院で毎月の予防薬を買っている犬について、買われた量は、オーストラリア(くり返し購入した犬)でも米国でも、1年のうちおよそ7か月分でした。購入の記録なので、実際に飲ませた回数と同じではなく、病院の外で買った分も数えられていません。

毎日の薬とは、つまずき方が違います。毎日の薬で起きやすいのは、家族の2人ともが覚えていて、それぞれがあげてしまう重複です。それは投薬の重複を防ぐ記事に書きました。月に1回の薬では反対に、どちらも「相手があげた」と思って、誰もあげません。冒頭の夜がそうです。1年に1回のワクチンも、日付が1人の頭の中にしかないと抜けます。それは犬のワクチンを忘れていたときの記事にまとめました。

だから決めるのは、「気をつけること」ではなく、誰があげるか、何日にあげるか、どこに書くかです。予防薬をあげることがある人全員で、一度声に出して確かめておきましょう。

  1. 担当を1人、名前で決める。 「気づいた人があげる」は、誰もあげない仕組みです。担当が出張や旅行で留守の月に、誰が代わるかも決めておきます。
  2. 毎月同じ日にする。 1日や15日など、家族が覚えやすい日にします。今年の最初の月と最後の月を病院に確かめて、カレンダーに書きます。
  3. あげたら、その場で、家族が見られる場所に残す。 日付と名前を書きます。MSD獣医マニュアルの飼い主向けの解説は、予定日を冷蔵庫のドアに貼り、あげたら印をつける方法を紹介しています。書いてあれば、病院がいちばん知りたい日付にも、すぐに答えられます。
  4. お知らせを何人で受けても、確かめる場所は1つにする。 家族それぞれのスマホが同じ時刻に鳴ると、2人ともがあげてしまうことがあります。鳴ったら、まず「あげた」の記録を見てから動きます。
  5. 最後の月に、もう一度確かめる。 最後の1回の前に、病院に「今年はこれで最後ですか」と聞き、あげたら記録に「今年の最後」と書いておきます。来年の春の検査では、その記録を見せます。

紙でもかまいません。冷蔵庫のカレンダーに日付と名前を書くなら、それで十分役に立ちます。弱点は、家の外からは見られないことです。担当が出張中の月や、実家に預けた週末に「今月の分はもうあげた?」と確かめたいなら、家の外からも見られる形のほうが便利です。

メモフの立ち位置

メモフには、ワクチンや予防薬の日を入れておける「ケアの予定」があります。毎月の予防薬について、いまのアプリでできることと、できないことを具体的に書いておきます。

  • 「フィラリア予防」「ノミ・ダニ予防」を、くり返しの予定にできます。 予定を追加するときにこの2つから選ぶと、最初から「毎月」のくり返しになっています。3か月ごとの薬なら、「3か月ごと」のように間隔も変えられます。
  • 予定の日には、オーナーと共同オーナーにお知らせが届きます。 届くのは予定に決めた時刻です。おやすみ時間中の人には、明けてから届きます。何人ものスマホに同時に届くことがあるので、あげる前に、一覧で完了になっていないか、誰が完了にしたかを確かめてください。2回目をあげるのを止める機能はありません。端末の通知がオフになっていると、予定はアプリの中にだけ表示されます。
  • 見る専用のメンバーには届かず、完了にすることもできません。 予定を追加・変更できるのも、オーナーと共同オーナーだけです。実際に予防薬をあげる担当の人は、共同オーナーにしておきましょう。
  • 誰が完了にしたかが残ります。 完了にすると、一覧に「前回」の日付と、完了にした人の名前が表示されます。「これまでの完了」では、完了したお世話と実施した人を、さかのぼって確かめられます。病院に「最後にあげたのはいつですか」と聞かれたときに開く場所です。残る日付は完了にした日時で、あとから前の日付に直すことはできません。あげたその場で完了にしてください。
  • 予定日を過ぎると、ひと目でわかります。 完了になっていない予定は「予定日を過ぎています」の欄に入り、何日過ぎているかが表示されます。お知らせが届くのは予定の日の1回だけで、過ぎたことはアプリの一覧でわかります。遅れて完了にしても、次の予定はもとの日付のままです。病院の指示で日をずらすときは、予定の日付を変えてください。
  • アプリが知らないこと、決めないこともあります。 シーズンの終わりはわからないので、毎月のくり返しは、誰かが変えるか削除するまで続きます。病院で今年の最後の月を確かめ、最後の1回を完了にしたら、予定を削除してください(くり返しはそこで終わり、これまでの完了の記録は残ります)。完了にしなかった月は、記録に残りません。飲ませ直すか、検査をするかを決めるのは獣医師です。
  • 健康記録のリンクで、予防の日付を見せられます。 1日・1週間・1か月で切れる、無料のリンクです。「ワクチン・予防」の欄に、「済み」の日付と、次の「予定」の日付が出ます。誰が完了にしたかは出ません。予定日を過ぎても完了の記録がないものは「済みの記録なし」と表示されますが、飲ませなかったのか、完了にし忘れたのかは区別できません。

ケアの予定も、お薬や体重などの健康の記録も、過去の分まで含めてどのプランでも無料です。獣医さんに見せられる健康記録PDFはプレミアムです。全データのエクスポートも、どのプランでもずっと無料です。広告は表示せず、データを販売することもなく、公開のフィードもありません。ケアの予定でできることは機能ページ、何が無料で何が有料かは料金ページでご覧いただけます。

もちろん、冷蔵庫のカレンダーでも十分です。担当を1人決め、毎月同じ日にあげ、あげたらその場で日付と名前を書く。この3つが守れていれば、道具は何でもかまいません。

繰り返しになりますが、本記事は記録のつけ方のガイドであり、獣医療のアドバイスではありません。飲み忘れに気づいたときに手元に用意するのは、最後にあげた日付と、動物病院の電話番号です。

参考にした資料

  • フィラリア
  • ペットの健康
  • 犬の薬
  • ノミ・ダニ
  • 投薬記録
  • 家族で共有
  • お世話の分担

よくある質問

フィラリアの薬を飲ませ忘れました。忘れた分をまとめて2回分あげてもいいですか?

いいえ、まとめてあげるのはやめてください。農林水産省の動物用医薬品等データベースに載っているフィラリア予防薬の使用上の注意には、獣医師の処方箋や指示によって使うこと、定められた用法・用量を厳守することが書かれています。忘れた分をどうするかは、処方した動物病院に電話して聞きます。電話の前に、最後にあげた日付、飛ばした回数、薬の名前、今の体重、今年飲ませ始めた月をそろえておくと、話が早く進みます。

フィラリアの薬が数日遅れただけなら、そのまま飲ませても大丈夫ですか?

大丈夫かどうかは、その子を診ている獣医師にしか判断できません。米国犬糸状虫学会(AHS)によると、毎月の薬を1回忘れたり、遅れて飲ませたりしただけでも、予防が途切れることがあります。数日の遅れでも、最後にあげた日付と薬の名前をそろえて処方した動物病院に電話し、いま飲ませるか、次の1回をいつにするかを聞いてください。決めたことは、日付と一緒に記録しておきます。

フィラリアの薬を1か月忘れたら、すぐに検査したほうがいいですか?

検査をするか、いつするかは、処方した獣医師が決めます。知っておきたいのは、忘れた直後に検査をしても、そのあいだの感染はまだわからないことです。MSD獣医マニュアルは、血液検査で見つかるようになるのは早くても感染からおよそ5か月後だとしています。米国犬糸状虫学会(AHS)は、2か月分を忘れたという飼い主の質問に、獣医師に相談してすぐに毎月の予防薬を再開し、6か月後に検査するよう答えています。ただし、AHSの獣医師向けガイドラインは再開する前にも検査をするよう求めていて、農林水産省の動物用医薬品等データベースに載っている予防薬の使用上の注意にも、投与前に必ず血液検査を行うよう書かれています。自己判断で再開せず、再開の前に検査をするかも獣医師に決めてもらってください。検査の時期は日付から数えるので、最後にあげた日と再開した日を記録しておきます。

フィラリアの薬は、いつまで飲ませればいいですか?

目安は、薬のラベルに書かれた投与期間です。農林水産省の動物用医薬品等データベースに載っている予防薬のラベルには、「蚊の発生終息1ヵ月後まで」のように、蚊がいなくなってから1か月後まで飲ませると定めたものがありますが、「活動終了まで」と書かれた薬もあります。日本獣医師会のサイトに載っている獣医師のコラムは、予防する期間は地域によって多少異なるとしています。今年の最後の1回が何月かは、処方した動物病院に確かめて、カレンダーに書いておくと安心です。

犬のノミダニの薬を忘れたときは、どうすればいいですか?

まず、その薬が何か月効く薬なのかを確かめます。農林水産省の動物用医薬品等データベースに載っているラベルでも、効果が1か月続くとされる薬と、通常約3か月とされる薬があり、「忘れた」の意味が薬によって違うからです。フィラリアの予防も一緒になった薬なら、フィラリアの薬を忘れたときと同じように、処方した動物病院に電話します。厚生労働省は、ペットのダニ対策は獣医師に相談するよう呼びかけ、しっかり食い込んだマダニは無理に取らず、獣医師に取ってもらうのがよいとしています。

うちの子の物語を、ひとつの場所に

メモフは、ペットの写真と健康記録のためのプライベートな居場所です。エクスポートは永久無料。